会長&スタッフブログ
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2022.12.13
イラスト NO.108 暖房車 スヌ31
今時の人に暖房車などと言っては、鉄チャンでも知っている人は多くはないでしょう。
暖房車とは客車に暖気を供給する装置を持たない機関車に連結して、客車を暖房するための装備を持つ車両のことです。
私が知っている暖房車はマヌ34、スヌ31ですが、スヌ31は竜華機関区の扇形車庫南側の留置線にいつも2輌停まっていて、よく見かけた車両です。
マ、ス、と言うと客車の形式標記ですが暖房車は客車の仲間で、車体内に蒸気を発生させるボイラーを持つという面白い車両でした。
竜華のスヌ31は、紀勢線直通の客レに阪和線内で使用されていましたが、これはEF52が蒸気発生装置を持たなかったために連結されていたものでした。
今は姿を消してしまったという鉄道車両は数多く、暖房車もその中のひとつですが、考えてみると車両形態や歴史、車両構造などなど、実に趣のある車両ですね。。。
実際に暖房車として運行されていた時には、いったい何人でボイラーの蒸気発生装置を操作していたのでしょうか?
ちなみに「ヌ」というのは、暖房=ぬくい から来ているとか! ホントですかねー。
2022.11.29
イラスト NO.107 敦賀のDD50
DD50は我が国初の本格的本線用DLとして主に北陸本線で活躍した機関車です。
生まれは昭和28年ですから私と同い年なんですね。
私がDD50の写真を撮った頃は、既に本線運用から外れて米原~田村間のつなぎで走っていた時代ですから、もう運用末期だったのですね。
米原のヤードで休車となり放置されていた時の写真を撮影したのも懐かしい思い出です。
イラストは本線運用で活躍していた昭和30年代の、ブドウ色塗装に白帯の姿で、
背中合わせの重連は3、5号機の一次型と二次型のコンビです。
今回のイラストは、このDD50の顔に苦労して、何回も何回も書き直して時間がかかってしまいましたが、海坊主とあだ名された顔つきが上手く表現出来たでしょうか?
2022.11.04
イラスト NO.106 長野の862号機
この度はちょっと活躍の場が違う、長野のD51 862号機を描いてみました。
862号機は準戦時型とでも言うのでしょうか、煙室前部の上部が切り取られ、カマボコドームの変わり種で、長野工場型切り取りデフや集煙装置、キャブへ外気を導入する装備、エンドビームの白髭ラインなどもカッコいい機関車です。
私が蒸機の写真を撮っていた時期には中央西線で活躍していましたが、その前には篠ノ井線などでも走っていたようで、姥捨の山道も上り下りしていたのでしょう。
今、HOのD51改造で、862号機もどきの製作を予定しているのですが、さて、862のネームプレートは市販されているのでしょうか?
2022.09.23
イラスト NO.105 C58 175号機だいせん
今回のイラストは、前回に続いて中国地方に活躍したシゴハチとなりました。
「だいせん」のヘッドマークも誇らしげに、出区準備をする175号機の雄姿です。
このイラストの元写真は、大阪の知人S君から頂いた新見機関区で休車中の175号機ですが、休車中では寂しいので、「だいせん」のヘッドマークと出区前の情景にアレンジして描きました。
ちなみに、この「だいせん」のヘッドマークはDCに掲げられていたもので、シゴハチ用ではないのですが、デザインと文字はほとんど変わらないのでチャッカリ
シゴハチに拝借したものです。
ヘッドマークの写真もS君から頂いたもので、よくもまあS君もこんなヘッドマークの写真を撮っていたものですね。
実はこのイラストを描くにあたって、時代考証をしたのですが、175号機が「だいせん」を牽引していた昭和30年代後半に、鷹取型集煙装置
付きの姿であったのかどうかは分からずじまい。 どなたかご存じないですか?
2022.09.03
イラスト NO.104 津山機関区に憩うC58
シゴハチの241号機と言っても、何も特別な機関車ではなくて、ごく普通のシゴハチです。
私がこの機関車を撮影していた頃には津山区所属で姫新線や伯備線を走っていましたが、昭和46年、姫新線、伯備線のDL化により、遠くは青森県八戸の尻内区に転属となります。
そして昭和47年3月、廃車になるまでの1年間を八戸線で活躍しました。
仕業の合間、機関区に憩う241号機を眺めていると、キャブの窓を2枚とも、おまけにドアも外していますので、力行でトンネル突入となると相当な煙攻撃になったことでしょう。
多くのシゴハチがコンプレッサーを単式から複式に換装したのですが、昭和40年頃の撮影では単式のままですね。