会長&スタッフブログ
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2014.07.21
情熱の革命児 2 (ベトナム日系企業視察の旅)
皆さんお久しぶりです。
これを書いている今、私はドイツに向かう飛行機の中です。
毎度毎度、続きのブログが放置状態になりがちで、大変恐縮です。
さて、ベトナムでお邪魔した、我らがエースコックベトナムのくだりですが、なぜにここまで放置状態になったかと言いますと・・・実はあれだけ大好きだったインスタントラーメンをスパッとやめてしまったからです。
4月の末くらいからですが、それまで毎日欠かさず食べていたインスタント麺を全くといっていいほど食べなくなりました。(今は2週間に1度程度かな)
毎日欠かさず食べていたというのは決して誇張でもなく、むしろ一日に2食とか当たり前だったわけで、僕の半分はラーメンで出来ていると自称するほどでした。
ではなぜやめたか・・知りたいですか?
別にどうでもいいですよね。
いや、まあ一応理由を説明しますと、低血糖の症状が気になりはじめたというただそれだけです。
同時にこれまた毎日欠かさず食べていた白米も玄米に切り替えました。
食生活を変えて約2ヶ月、何が変わったのかと言われれば特に変化はありませんが、体重が5キロほど減りました。
これはうれしい誤算。(今まで摂取カロリーが高すぎただけのような)
この調子でいくと12ヶ月後には体重がめでたく0キロになる予定です。
というわけで、このままラーメンレポは終了!
・・・というのはさすがにお粗末な対応と言われかねませんので、現地のホテルで食べたり、日本に持ち帰ってから食べた何種類かのタイプを紹介していきたいと思います。
その前になぜ私がエースコックベトナムへの訪問を楽しみにしていたのかと言いますと、ラーメン好きであるというのは当たり前ですが、一番の理由はその昔テレビで紹介されていたから~というありがちな理由からです。
その番組がこちら。
(エースコックベトナムは20分あたりからですが・・途中飛ばせません)
ちょうど3年前、最初のベトナム訪問が決定した際にちょうどテレビで放送してまして非常に印象深かったからです。
自宅のハードディスクにもいまだに保存しています。
もちろん上のVTRに登場された梶原社長との念願の2ショットもいただきまして感無量!
しかし3年前テレビで見た時にはまさか、自分がこの工場にお邪魔することになろうとは微塵も思いませんでした。
なんという巡り会わせでしょう。
今回はベトナムのインスタントラーメン事情や食べレポなど色々とお話ししましょう。
●ベトナムのインスタント麺と日本のインスタント麺の違いについて・・・
さて、ベトナムと日本のインスタント麺を比較すると決定的に違う点があります。
それは袋麺タイプであっても鍋で煮込むタイプではないという点です。
つまり、丼に麺を投入して湯を注いで調理するタイプがほとんどです。
日本でこの方式を採用しているのはおそらく日清のチキンラーメンだけだと思います。
(ただし、ベトナムの袋麺の場合は別添スープを加えるというスタイルです)
なぜかベトナムの袋麺は低価格帯から高価格帯までほぼすべてこの方式です。
なぜなのか、とても気になったのでエースコックベトナムの担当者の方に伺ってみました。
・答え → 煮込む、煮込まないはさて置き、なにが重要なのか、それはズバリ麺の「もどり」の問題。日本の袋麺の場合は麺が太く、熱湯の投入だけでは麺が完全にもどらない。また野菜を入れたりすることも想定している。煮込みタイプのほうがなにかと理にかなっているから。
とのことです。
なるほど。
ちなみにベトナムの袋麺は湯注ぎタイプであり、スープは別と書きましたが、この別添の粉末スープ、なんと湯を入れる「前」に全部投入します。
多いものでは5種類の粉・液体スープを投入します。
これがちゃんとおいしく出来上がるんですね~。
う~ん、不思議だ。
さて、ここからはイッセイのインスタントラーメンレポです。
★HAOHAO(ピンクバージョン)
まずこちら。
エースコックベトナムを支えるキラータイトルといっても過言ではない、その名も『HAO HAO』。
『HAOHAO』は全部で5種類ほどあるそうですが、このピンクタイプがハオハオの売り上げの内訳においてもほぼ9割に達するほどの人気っぷりだそうです。
あと、つけ加えておくならばベトナム国内で一番売れているインスタントラーメンがコレです。
どれくらい売れているかと言うと、ベトナム国内で食べられているインスタントラーメンの1/3がこのHAOHAOというレベルです。
ベトナム人でこれを知らない人はいないといわれるほどの人気っぷりです。
梶原社長いわく「一応、エビ味」だそうです。
食べてみました。
うん。美味い!
麺は極細とまではいきませんが、かなり細めです。
そしてやや硬め。
この麺の細さと歯ごたえはかなり私好みです。
スープは若干の酸味とピリっとくる辛さがあり、いかにもベトナムといった感じです。
ベトナム人が好む味は酸味と辛みだそうで、それを絶妙に再現したのがまさにこのハオハオなのでしょう。
お土産用に大量に(てか、箱買い)買ってきて友達にバラ巻きましたが、概ね評価は良かったです。
1袋17円ほどです。
鬼のような安さです。
実はまだ少しだけ余ってますので、ご希望の方はイッセイまでお申し付けください。
★HAOHAO(紫バージョン)
こちらもHAOHAOです。
HAOHAOの売り上げのうち上記のピンクバージョンがほぼ9割だということで、ひそかにマズいんじゃ・・と思いながらの試食。
食べてみました。
うん。そこまでピンクと違う印象はありませんでした。
ピンクバージョンより若干おやつ向けの味がしますね。
チキンっぽいっていうのかな~、ちょうどベビースターラーメンっぽいような味です。
麺は気のせいか、ピンクバージョンより若干かたいような気がします。
ただ、私は歯ごたえのある麺のほうが好きなので、全然OKです。
★YUMMI
さて、こちらはエースコックベトナムのラインナップの中でも高価格帯に分類されるものです。
いわゆる高級袋麺。
高級と言いましても5,000ドン=23円ほどです。
なんとノンフライ麺です。
他に赤バージョンもございます。
食べてみました。
麺は極細めん。
日本の技術をもってしてもノンフライ麺は「もどり」が悪いわけで・・ベトナムのものはもっと「もどり」が悪いです。
裏面の説明どおり熱湯を注いで3分以上待ったにもかかわらず、まだダンゴ状態です。
さすがに5分くらい待つとほぐれてきましたが・・。
味はラーメンというよりビーフンみたいな味がしました。
麺は歯ごたえ抜群。いや、かなりかためです。笑
極細固麺・・博多ラーメン好きの方いかがでしょうか!(味はビーフンですが)
続いてはこちら。
★KU’A&NAY
米粉を使ったフォーです。
日本にもうどんタイプやそばタイプがあるのと同様に、ベトナムにもローカルオリジナルタイプの麺がラインナップされています。(ブンやフーティウなど)
ベトナムで展開されているインスタントラーメンの種類は日本ほど多くないものの、それに近いくらいの種類はあります。
スーパー(ベトナムイオン1号店)で見たラインナップはなかなかのものでした。
これは牛肉ベースの味付けなのでしょう。
肉の写真が堂々と載っています。
もちろん写真のような勇ましい牛肉など一切入っていません。
食べてみました。
コレは・・!めちゃくちゃ美味いです!
薄味のスープにモッチモチの平麺がめちゃくちゃマッチしてます。
味があっさりしてて、食べやすいのなんの。
ズルズルいけます。
あっという間に平らげてしまいました。
パクチーのニオイがほんのり漂いますが、そんなに気になりませんでした。
インスタントラーメンレポやのにフォーなんか邪道やわなんて思いながら、一つしか買わなかったのが非常に悔やまれます。
これはフォーと割り切って日本で展開すれば結構売れるんじゃないかな。
フォーそのものが根付いていないから敬遠されるかもですが、ヘルシーな味わいと麺の歯ごたえはかなりウケると思います。
→ ベト麺総評
現地のホテルでも他に何種類か食べましたが、感想としては、ベトナムのインスタントラーメンはどれも「普通に食べられるレベル」だということです。
例えば10分待っても麺がダンゴ状態だとか、3分待ってふたを置けたらメッチャクサいだとか、そんなことはありませんでした。
端から端まで全種類試す価値はありそうです。
もちろんローカルメーカーのインスタント麺も多数ありますので、インスタントラーメンマニアの方、是非チャレンジしてみてください。
(私は日系メーカーだけにしておきます・・)
★ベトナムにおけるエースコックとその他メーカーの現在とこれから
現在、ベトナムにおけるエースコックのシェアはなんと60%。
ものすごい数字です。笑
エースコックは1990年代初頭から東南アジアを中心に将来的に有望な市場がないか各国を視察していました。
その時に目に飛び込んできたのがベトナムだったそうです。
ドイモイ政策の市場開放経済導入をチャンスと捕らえ現地に設備を構え、ほぼ手探りで創業を開始しました。
時に1995年のこと。
もちろんベトナムの地で日系企業が食品を作るなどという例は前代未聞、色々と苦労が絶えなかったそうです。
そして立ち上げ時に人一倍奔走したのが、件の梶原社長。
「来た当時は自動車はおろかバイクもほとんど走っておらず、人以外には田んぼと牛しかありませんでした。笑」・・だそうです。
ベトナムの食の発展はまさにエースコックが大きく発展させたと言っても過言ではないような気がします。
そして日本でインスタントラーメンの金字塔といえば日清カップヌードル。
ここベトナムでいち早く市場の開拓に乗り出したのはエースコックですが、日本ナンバーワンのインスタントメーカーがベトナムという右肩上がりの有望な市場を黙って見ているわけがありません。
最近はいよいよ日清が気合いを入れ始め、エースコックを猛追してきているようです。
ラインナップとしては普及価格帯はそこそこに、どちらかといえば高価格帯のラインで勝負を挑んできているようです。
これはベトナム人の所得が年々増えてきていることで、より高価で質の良いものを求めている現地のニーズを汲み取る戦略に他なりません。
一種の差別化戦略です。
たしかに、日清のインスタントラーメンのパッケージを見ますと、まず最初にデカデカと書かれた会社ロゴが目に飛び込んできます。
いろんなラインナップがありますが、どれもこれもまずNISSINというブランドを前面に押し出しています。
そして裏面を見ますと、「我が日清こそが世界で最初のインスタントラーメンを作ったメーカーであり、現在でも日本はもちろん世界のトップメーカーである」という会社の紹介文と、安藤百福さんのイラストがバッチリ描かれています。
正直、これを出されてしまうとエースコックとしては手も足も出ません・・。
もちろんエースコックとしても黙って見ているわけにはいきません。
今以上に高価格帯のラインナップを増やしていきたいとのことです。
先発の利を活かせるかどうか、今はエースコックの踏ん張り時かもしれませんね。
梶原社長と記念撮影!
(おでこに文字が・・ごめんなさい)
ベトナムインスタントラーメンレポート、これにて終了です。
次回はドイツ企業視察の旅。
お盆休みまでにはUPしようと思いますので、少々お待ちくださいませ。
イッセイ
issei