会長&スタッフブログ
2022.02.10
イラスト NO.95 急行はくと
NO.95のイラストは、鉄道写真界の重鎮、佐竹保雄さんのC57牽引 急行 “はくと” を描いてみました。
この写真は昨年、佐竹さんが開催された写真展で拝見し、「何と素晴らしい写真や!」 と感銘を受け、是非とも描いてみたいと思いました。
しかしイラストとなると、まず目に付くヘッドマーク、そしてトラス橋梁の複雑な鉄骨組みと第二和知川という表記文字、写真に写り込んでいない部分の風景描写と、私にとっては難題の多いものでした。
描き始めたのは1月11日ですから、途中挫折しかかりながら、ひと月かかってしまいました。
実はヘッドマークとネームプレートは中々スッキリと決まらず、何度も修正したりで。
さて、急行“はくと” は、昭和31年登場の山陰本線の看板列車で、運行当初は京都~松江・出雲市を走りました。
後に大阪発の“はくと”も運行されるようになり、福知山で併結列車となって松江・出雲市まで行っていたようですが、昭和36年にはDCによる運行となって、蒸機牽引の“はくと”も無くなりますので僅か5年間の蒸機牽引ということで、佐竹さんの写真は貴重です。
このイラストの牽引機はシゴナナの152号機ですが、87号機、128号機と共に重油併燃装備の “はくと” “いずも” といった山陰急行列車のエース機で、調子の良いカマだったのでしょう。第二和知川橋梁は、山陰本線の和知~安栖里間にあるトラス型の鉄橋で、上り “はくと” の通過は午後1時過ぎになります。