2020.12.22
先日ブログアップした ゆあみ に続いてイラストNO.78は、D52を描いてみました。
函館本線の重量貨物列車を牽引して、今、正に長万部を出発せんとするマンモス機の姿です。
ブロワーを効かせて石炭の燃焼効率を上げ、缶圧が16Kg/㎠以上になると、安全弁から勢い良く蒸気が噴出します。
136号機は昭和35年10月、山陽本線の岡山電化 (上郡ー倉敷間) によって余剰となり、姫路から北海道に転出したD52、13輛の中の1輌です。
渡道した機関車は、札幌の苗穂工場において北海道耐寒装備が施工されるのですが、その時、136号機は他の3輛(56、201、235号機)と共に開放キャブから密閉キャブへと改造され、外観は大きく生まれ変わります。
さて、この大改造によって、機炭間距離は約70Cm延長されて全長が約21,7mとなり、機関車全長が最大のC59戦後型21,6mをわずかながら抜くことになります。
D52は生まれながらにして国鉄最強の蒸気機関車でしたから、全長が伸びることによって、D52の密閉キャブ型は、文字通り国鉄最大最強の蒸機機関車になったのですね。
136号機は、北海道に渡ることによって、我が国最大最強の蒸気機関車、栄えある4輛の内の1輛になったのです。
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