2022.12.13
今時の人に暖房車などと言っては、鉄チャンでも知っている人は多くはないでしょう。
暖房車とは客車に暖気を供給する装置を持たない機関車に連結して、客車を暖房するための装備を持つ車両のことです。
私が知っている暖房車はマヌ34、スヌ31ですが、スヌ31は竜華機関区の扇形車庫南側の留置線にいつも2輌停まっていて、よく見かけた車両です。
マ、ス、と言うと客車の形式標記ですが暖房車は客車の仲間で、車体内に蒸気を発生させるボイラーを持つという面白い車両でした。
竜華のスヌ31は、紀勢線直通の客レに阪和線内で使用されていましたが、これはEF52が蒸気発生装置を持たなかったために連結されていたものでした。
今は姿を消してしまったという鉄道車両は数多く、暖房車もその中のひとつですが、考えてみると車両形態や歴史、車両構造などなど、実に趣のある車両ですね。。。
実際に暖房車として運行されていた時には、いったい何人でボイラーの蒸気発生装置を操作していたのでしょうか?
ちなみに「ヌ」というのは、暖房=ぬくい から来ているとか! ホントですかねー。
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