2017.11.09
視察先が難しい業務をしているところなので、柄にも無く復習などをしました。 改めて考えてみると、何と、とてつもなく巨大で大変な事業なわけで、遣われている資金も膨大なものです。 原子力発電による電力供給の後処理を一手に担っていると言っても過言ではない事業ですから当然ですね。
ただ、今は原発の稼動は全国で2基ですが、これが国の監査が終わって1基ずつでも稼動し出すと、中間処理、保管、仮置きなどが急激に増えて、最終処分地を早く決めなければどうにもならない、という事情があります。 ここがNUMOの出番なのです。
こんな事考え出すと、夜も寝られんようになってしまいます。。。 資料を見ていると難しいので寝てしまいましたが。
2日目 むつグランドホテルをバスで出発し、訪問先はリサイクル燃料貯蔵株式会社です。
ここは、東京電力と日本原子力発電とが使用した廃棄物が後処理、分別された後のリサイクル燃料を貯蔵、管理する施設です。 最終的な貯蔵量は5000トン。今は最初の貯蔵庫に貯蔵を行っているところで、ここがいっぱいになるまでに2番目の貯蔵庫を完成させなければなりません。
ちなみに、この貯蔵庫ですが、3000トン規模の第一貯蔵庫は131m×62m 高さ28mという巨大なコンクリートの建屋で、平成25年8月に竣工しています。 貯蔵庫の中で、キャスクと言われる金属容器に封印された燃料体が貯蔵され、最長50年というとてつもなく長い期間、保管されることになります。 考えてみれば、キャスクを貯蔵庫に入れた人は、50年先にはこの会社で作業していないわけで、保管期間が過ぎてキャスクが取り出されるときは、次世代のひとがその作業をすることになりますね。
そんなことを考えながら、私たちは次の訪問地である、むつ科学技術館へと向かいました。
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